木材のダボ継ぎが難しいと感じた時にご覧ください
ここのつです。
この記事は「ダボ継ぎをいつも失敗してしまう」「ダボ継ぎをもっとラクにできないかな」
こんな思いをもつ方々に向けてこの記事を書いています。
ダボ継ぎとは?
ダボ継ぎとは木材と木材を接合する方法の一つです。
ダボという丸い木棒を、つなぎ合わせたい材にボンドと共に差し込みます。
接着面が増えることと、ダボ自体がボンドの水分を吸って膨らむことで、より強固に木材同士を接合することができます。
ビスや釘を使わないので、接合部分が綺麗に見えます。
また接着材だけで接合するよりもガッチリとくっつきます。
ダボ継ぎがうまくいかない…
接合部を綺麗に見せるダボ継ぎですが、お互いの材に木棒を埋め込むため、どちらかの穴が斜めに掘られていたり、穴の位置がずれているとまったく入らなくなってしまいます。
手軽で強力な接合方法ですが、失敗も結構つきものです…
小慣れてきたと思い、適当に穴なんか掘った日には度々失敗して時間と心を削ります。
ダボ継ぎの難所は3つ。大切な時間を失わないためにも、それぞれのポイントを便利グッツとともに解説します。
ダボ継ぎの難所は3つ。それぞれのポイントは?
穴を垂直に掘る
片方の材にダボ穴を掘ります。一つ目の難所は穴を垂直に掘ることです。
ここで少しでも斜めに掘ってしまったら大変。もう片方の材に入っていかなくなります。
穴をまっすぐに掘ることができる便利グッズはたくさんあります。
もし穴あけの精度でお困りであれば、このあたりの便利グッズがおすすめです。
私は穴堀りの際にスターエムのドリルスタンドを愛用しています。
ワンタッチでインパクトに装着でき、ドリルの種類も選ばないので汎用性が高いです。
正確にセンタリングをする
無事に片方の材に穴を掘れたら、次はもう片方の材に正確に穴の位置をマークします。
それぞれのダボの中心をマークするのでセンタリングと呼んでいます。
ここが第二の難所となります。ダボは同時に二つ以上使うので、どれか一つでもセンタリングに失敗すると、絶対にダボがはいらなくなってしまいます。
こちらでも、正確にセンタリングするのを助けてくれる商品が実はあります。
SK-11さんで発売しているダボマーカーです。
使い方は、写真のように掘った穴にダボマーカーをセットし、もう片方の材に強く押し当てるだけ。
目印のヘコミが木材につきます。これだけで正確なセンタリングができます。
穴をズレずに垂直に掘る
最後の難所が、もう片方の材の穴掘りです。
センタリングまでカンペキに終わっていても、ここで失敗するとすべての作業が台無しになります。
心してかかりましょう。
失敗するポイントは二つあります。
- 完璧にセンタリングしたが、ドリルで掘った時に少しずれてしまった。
- 垂直に穴を掘れなかった。
ドリルがずれてしまうのには理由があります。木材の年輪・木目には、キツくつまっている部分と柔らかい部分があります。
硬い木材ほど、その硬軟の違いから、ドリルの先が微妙にすべってしまい、マークした位置とは違うところに穴を掘っていってしまいます。
ポンチなどで深めに下穴を打刻すると、ずれにくくなります。
ほんの少しのズレであれば、ダボを削って入れてもいいです。
また垂直に掘るのは、先ほどご紹介したドリルガイドなどをご活用ください。
もっとラクで、絶対に失敗しない便利グッズはある?
3-in-1のダボ加工専用ギア
それでも失敗してしまうことはあります。
また上でご紹介した昔ながらのやり方は、工程が多くて大変ですね。
もっとラクな便利グッズ。実はあります。最近買った便利グッズでもベスト何位かに入ります。
ジョイントメイト、こちらです。
milescraftという海外メーカーの便利グッズです。(なぜか日本語の冊子付きでした。説明書は英語。)
ご説明した通り、ダボ継ぎには穴を垂直に開ける/正確にセンタリングする/ズレずに垂直に穴をあける
の3つが難所です。それらの難所にはそれぞれドリルガイドやマーカーなど便利グッズがありましたね。
この商品はそれらの便利グッズをひとまとめにした、いわば失敗しないダボ加工専用ギア。
ダボ加工は精度を求めると、いくつもの便利グッズが必要になるので、一つの商品で全行程が完結するのは嬉しいですね。
(そそっかしいので便利グッズを使わずに適当にやると、高確率で失敗してしまいます笑)
つかい方
①材に穴を掘る
まずは一つ目の材(以下 ①材と表記)の小口に適宜穴を掘ります。
4つの突起とΦ6、8、10の穴が開いています。使うダボのサイズによって、使う穴と突起が変わります。
今回はΦ8のダボを使用しますので、Φ8用の穴と突起で説明します。
上記の画像のように板を突起にはさめると、不思議なことに、板の中心に穴がきます。
この穴にΦ8のドリルを指して穴を掘るだけです。
適当な間隔で穴を掘りました。こんな適当な穴あけでも失敗しません。笑
②材に穴を掘る
もう一方の材(以下 ②材と表記)に穴を掘ります。
大事なのは①と②の材で、穴の位置をピッタリと合わせることと穴をまっすぐに掘ることでしたね。
まずは①の板厚をジョイントメイトに設定します。
①材の穴にダボを指し、ジョイントメイトの穴に入れ込みます。
ダボを入れ込んだ状態で、ジョイントメイトの赤いパーツを、板にぴったりと沿うように調整。
位置を固定します。これで①材の板厚を設定できました。
次は①材にダボを一つだけ残し、②材の上に左右を揃えて重ねます。その状態でジョイントメイトのスリットをダボに被せてください。
下の②材の小口と、赤いパーツがぶつかるように調整してください。
赤いパーツは①材の板厚分に設定してあるので、②材の端にちょうど①材の小口が乗っかるような位置関係となります。こうすることで①材の板のちょうど中心にくる穴を、②材に掘ることができます。
①材と②材の左右が揃ってなかったり、赤いパーツと②材がぶつかっていないとさすがに失敗します。
左右をピッタリと揃えて①材と②材を重ねていれば、ダボ位置はズレずに掘ることができます。
センタリング?そう、不要です。
①材の次の穴にダボをセットし、ジョイントメイトを被せて穴を掘ります。
同じように全て掘っていきましょう。
掘りおえました。①材と同じ位置に穴を掘ることができました。
ただ被せて掘るだけです。とても簡単。
ダボをセットして組み立て
最後はダボをセットして組み立てです。ピッタリでした。(仮組みなので接着剤をつけていません。
接着の際は必ず木工用ボンドなどの接着材もつけてください。)
前後関係もバッチリ。
まとめ
ビスを使わず美しく、かつ接着よりも強固に接合しようとすると、ダボ継ぎが必要になることが多々あります。簡単なようで、気を抜くと失敗してしまうこともしばしば…
便利グッズを利用して精度良く、時短しながらDIYを楽しみましょう。
また最後にご紹介したこの3-in-1ダボ加工専用ギアがあれば、より失敗が減ると思います。
限られたDIYの時間をよりストレスフリーに楽しめそうです。
ダボ継ぎが難しいと感じた方、もっとダボ継ぎをラクにしたい方、おためしあれ。もう失敗できなくなります。
それでは!
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