自作でもインテリアがキマる!無駄を見直すDIY制作術
ここびぼです。
この記事は「無駄を消す/省くデザインの考え方が知りたい」「シンプルなデザインを意識してDIYをしたい」
また「どうせならスキーやスノーボードを魅せる収納で保管したい/かざりたい」「DIYでスキーラック・ボードラックを作りたい」
こんな思いをもつ方々に向けてこの記事を書いています。
本記事はデザインの詳細です。ボードラックのつくり方はこちらをご覧ください。
収納方法・部屋の見栄えにお悩みありませんか。
今まさにオンシーズンのウィンタースポーツ。
スキーやスノーボードに精が出ます。
しかし今後悩みとなるのがスキーやスノボの収納・保管方法!
- 錆びが怖いので室内に置きたい。だけど場所がない…
- レンタルスペースを借りれればベストだが、お金がかかる…
- 家具と家具の隙間に入れて収納したフリ。ただやっぱり見栄えが悪い…
春にはこんな悩みが出てくるのではないでしょうか。
かくいう私自身も収納や保管方法に困っていた人のひとりです。
というのも、5人家族だったので、それぞれスキーやスノボを所有しており、家の中に何本もある状態でした。狭いところにぎゅうぎゅうに収納していたので、取り出すのも一苦労…
しかも決して安いものではないので「なるべく大事にしたい」というのが本心ですが、誰かに手荒にされたのかいつのまにか汚れやら傷やらが!!
大事な板たちを守るためにもキチンと収納できる場所をつくらくては。
そしてどうせなら魅せる収納にしたい。じゃあどうデザインすれば良い?
早速実作を交えてデザインの仕方をご紹介。
デザインの仕方 -シンプルを追求する-
無駄を消すデザインは、とどのつまり大事な機能だけを残したシンプルなカタチです。
シンプルということは材料も少なくコストも抑えられます。ちなみに今回かかった材料費は約4,300円。
この記事でもお話ししたように、カタチの完成までのサイクルはStep.1 「知る・観察する」→Step.2「アイデア・計画」→Step.2「検証・結果」です。順を追ってデザインしていきましょう。
Step.1 ほしい機能のピックアップ
まずはスキーやスノボを守るため、理想のカタチはなにか。ほしい機能を知りましょう。
「ぶつからないためには”個別で保管できる”のがベスト。それぞれ仕切りを設けよう。」
だけど保管スペースが広くなってしまいそうだな…
「”立てかける収納”にすれば、少し省スペースになるかも」これも必要そうですね。
以上が今回必要な「機能」です。お好みでほしい機能をピックアップしてください。
Step.2 機能を満たしつつカタチの無駄をさがす。
アイデア・計画の段階です。
先ほど挙げた機能だけ意識すると、パッと思いつくのはこんな感じ。
この時点で機能は満たしているはずです。
ではここから「見た目」の満足感を増やします。シンプルなカタチにすることを目的として、無駄と思うものをピックアップ。
良く魅せることを意識してみましょう。強くギモンに感じたのは「ホントに足は必要?」かどうか。
足がある分、長くて太めのパーツが見えてくる。足のブレを支える横材も必要かもしれない。ゴツくなってしまって見栄えが悪い。
「ボードが綺麗に立てかけられている」という事実だけが見えていてほしい。
理想はこんな感じ。
仕切りと、その仕切りがついたパネルだけにしたいですね。(台はさすがに省けないかも。床にクッション性があるなら台もなくせますね。)
究極パネルもなくせますが、仕切りだけ壁に生えていると違和感を感じそうなのでやめました。
パネルがあるから仕切りが自立できるんだな、と無意識に納得できるあたりが落としどころです。
ということで「機能」と「見た目」のデザイン要件はこちら。
- 縦置きで保管
- 個別に分けて立てかける
- 脚部をつくらず、足回りすっきり
Step.3 理想のカタチはどうやって実現できる?
さて最後は検証・結果のステップ。
「無駄なパーツ・省きたいパーツを消す」と書きましたが、実現できなければ意味がありません。ここから時間がかかります。
足がなくてもパネルが自立する方法は何かを考えます。
回答の一つは、壁に引っ掛けるです。あらかじめ引っ掛けパーツを壁に取り付け、パネルが引っかかっていれば大丈夫でしょう。
こんな感じ。
「正面からビスで止める」も間違いではありません。ただし「見た目」のデザインで良く魅せることを意識していたので、見えるところにビスは使わないこととしました。
今回はこのカタチで進めましょう!
ちなみに引っ掛け方法は実体験に基づいてほぼ確実にうまくいくだろうと思っていました。
しかしこの時点で実現する方法がなかったり、実際に作ってみてうまくいかないこともあります。
その場合はStep.2に戻り、カタチを見直しましょう。Step.1を見直すのもアリです。無茶な機能を追加しているかもしれません。
より良いデザインを生み出すコツは、Step.1からStep.3を何度も繰り返しブラシュアップすることです。
完成形はこんなカタチ
壁にパネルを引っ掛けて取り付けています。
パネルとポールだけが見えるデザイン。ビスや接合面なども見せません。足がないのでスッキリします。
(コンクリートの収納部屋においたので、台は木材でカンタンにつくり、上にゴムシートを敷いています。片付け中で、周りもモノがうるさいですがご勘弁を笑)
パネルの中身はこんな感じ。
パネルの後ろには枠をつけ、壁の引っ掛けパーツに引っ掛かるようになっています。
取りはずしが楽+足がないためラックが軽いので、シーズン中だけ玄関に設置したりもできます。シーズンが終わればまるごと納戸に移動するという使い方もアリですね。カタチによって機能が追加されました。
完成後の余談ですが個別の縦置き収納としたことで、家族それぞれが元あった場所に戻すようになり、結果的に散らかりにくくなっていることに気づきました!
魅せる収納、ミニマルなインテリアを目指しているので勝手に片付くのは嬉しい誤算です。
定ポジションをつくることはモノを散乱させない効果があるみたいですね。
製作費
・異形鉄筋(差し筋(アンカーなし))D10 L450 (64円/本) ×7本 =448円
・スポンジチューブ(アーマフレックスFシリーズ F-010)L2000 内径φ10 ×1本 =308円
・パイン集成材 200mm×1500mm×t15mm ×1枚 =1,782円
・マツ材 24mm×60mm×600mm 252円
・マツ材 24mm×24mm×1800mm (304円/本) ×2本 =608円
・ヒノキ三角材 20×20×900mm(443円/本) ×2本 =886円
=4,284円
破格の費用でオシャレなラックが手に入ります!足をなくしたことで長手の材を減らせたのがポイントですね。
また仕切りを市販のポールではなく、建築資材の差し筋(異形鉄筋の端部にネジが切られたもの)を使ったことでグッとコストが抑えられました。市販のポールや金具だと2000〜3000円かかってしまうので。差し筋はホームセンターの鉄筋売り場あたりにあります。
自作ボードラックのつくり方
図面
C_ボードラック-1※台は記載していません。
※免責事項
配布した資料・データのご利用及び製作行為は自己責任のもとお願いいたします。
誤字脱字、誤りなどあればご一報いただけると幸いです。直します。
つくり方はこちら
以上、ボードラックのデザインのしかたでした。つくり方はこちらをご覧ください。
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