自作でもインテリアがキマる!既製品にデザインを合わせるDIY制作術
実際の作り方はこちらから
ここのつです。
常々「シンプルと少しのかわいさがあるお部屋にしたい」と思っています。
そんな夢を簡単に叶えてくれるのが無印良品さん。いいですよね。
シンプル・スタイリッシュをすぐさま手に入れるには無印良品さん。盲信的。笑
わが家の収納家具は無印さんのユニットシェルフだけで統一しています。
無印良品より引用
コレです。細くシンプルで、どんなインテリア・どんなお部屋にも合います。
ただしわが家のキッチン周りは別でした!
賃貸マンションで、キッチンの後ろはすぐ壁です。
無印さんのユニットシェルフを置く奥行きはありませんでした。なおかつ長い。細長い。
こんなときこそDIY、自作でキッチンシェルフを作る時ですね。
でも…
- つくったものがお部屋のインテリアに合わない…
目指していないのにアメリカ〜ンで無骨な雰囲気に。 - どんな部屋にもあうようなシンプルなデザインにならない
などなどお悩みあるかと思います。
材料や塗装によっては、だいぶテイストの異なる作品ができてしまいますよね。
ということで今回は“今あるインテリアに合わせてDIYするコツ”をお伝えしようと思います。
もちろん題材は無印良品さんのユニットシェルフを元につくってみます。
シンプルなデザインのコツについては、題材元がシンプルだったので、なぜシンプルに感じるのかの見解でお伝えできればと思います。
では、ご紹介。
「デザインを合わせる」とは?
目を養う
実はただ見て観察するだけです。しかし簡単なようで難しい。
有名な建築家 宮脇檀さんの「目を養い、手を練れ」(宮脇塾講師室/彰国社/2003年)という言葉があるように、目で見て理解していなければ、手で具現化することは難しいです。ただ手を練っても目は養われません。
理解さえしていればあとは技術次第です。
ではどこに注目するか。
素材と寸法と納まり(納まり:素材同士のくっつき方/ぶつかり方 などと思ってください)
この3点です。
じゃあどう見ればいい?
・「素材」をチェック
無印さんのユニットシェルフの木材はパインです。天板はパインの集成材でした。
パイン材は入手しやすいですが、家具によっては特殊な材料もあるかもしれません。
実際、似たような風合いであれば素材選びは十分です。DIYは自分が満足するのが一番です。
金属は加工性を考慮してアルミかスチールお好みで決めてOKです。
(他の金属はちょうどいい寸法の入手がしにくく、加工が難しいので除外)
アルミはちょっと高いですが錆びない/軽い/加工しやすい DIY応援優秀素材です。
スチールは安価/錆ムラがかわいい/重厚感がある 雰囲気バッチリ優秀素材です。
・「寸法」をチェック
天板のパイン集成材は厚み14mm。薄くしなやかな印象を演出します。
角も丸まっていて、柔らかな印象とぶつかっても怪我しにくいという優しさを感じます。
脚部のパイン材は27mm角材で、こちらも角が丸まっています。優しいです。
脚部と天板の接合部は横材に溝があり、何やら金具が刺さっています。
溝幅と金具の厚みがほぼイコールということだけ押さえましょう。
同じ寸法で材料を集めようとすると大変なので、普及品の材料ですべて置き換えます。
・「納まり」をチェック
正面にビスや釘は見当たりませんね。どうやら後ろのバッテン(ブレース)と天板の金具のハマり具合でカタチを保っているようです。
少し上でも書いたように、溝幅と金具の厚みがほぼイコール。これが大事な納まりで、溝幅が広すぎると左右の脚部がグラグラになってしまいます。こんなイメージ。
実作物ではどうなっている?
完成形はこんなカタチ。わが家のインテリアは無印さんのシェルフでをふんだんにつかって構成していたので、特注サイズで自作しなければ、白×木(パイン)のお部屋のテイストが死守できませんでした。
(同じ悩みをお持ちの方、結構いらっしゃるのでは?!)
木材はすべてパイン材。
天板はパインの集成材で厚みは15mm。ホームセンターで入手できる規格寸法です。
柱も入手しやすい30mmの角材。角がすでに丸まっているものがあるので、それを使うとかわいいです。角がある場合はやすって丸めてください。ぶつかると痛いです。
余計なビスや釘を見せないようにしています。
後ろのバッテンは黒皮の丸鋼でシックになるよう遊び心を入れてみました。主張は小さいですが。
また見えている素材の種類を限定し、無駄な凹凸を減らし、一番目に入る縦と横の材料を細く薄くすることで要素がごちゃごちゃしていない、シンプルなデザインにととのえています。
天板は薄く、柱も細く、接合ははめるだけという単純構成。組み立て/解体が楽チンです。
筆者は現在賃貸住宅に住んでいるので、将来引っ越しをした時にサイズが合わなくなるかもしれません。その時は天板をカットして短くするか、長くする際は天板だけ作り直します。
ブレースは止める位置を変えると長くも短くもなります。無印さんのデザイン、取り回しが効くので大変便利。
ちなみに一番下の棚は床から隙間を85mm開けています。お掃除ロボットが入っていけるように。笑
軽視されがちな寸法ですが、お使いの掃除機やロボットの寸法に合わせてつくってみてください!
デザインの力で生活の中の小さなストレスを無くせる大切なポイントです!
(無印さんのシェルフは絶妙に隙間が小さくて、ロボットや掃除機が入りません…)
自作キッチンシェルフの作り方
図面
B_キッチンシェルフ-1図面はこちら。2ページあります。
デザインのコツは無印さんのシェルフをよくみて観察し、以下を意識しています。
- 縦(脚部)も横(天板)もシャープに作ること
- 木材はパイン材で統一すること
- ビスや釘は見せない
- 組み立て・バラしができるように、「はめ込み」や「ビス」だけで構成する(引越しも楽)
天板を同じ厚みに見せたい(15mm)が、長さが必要だったのでたわまないか心配でした。
図面の長さで作った感じ、いまのところ大丈夫そうです。
脚部は本家と同じ27mm角の棒材がなかったので、30mmでつくっています。
※免責事項
配布した資料・データのご利用及び製作行為は自己責任のもとお願いいたします。
誤字脱字、誤りなどあればご一報いただけると幸いです。直します。
つくり方
こちらのリンクから詳しいつくり方をご参照ください。
以上”無印良品さんのユニットシェルフに揃えたデザイン”の自作キッチンシェルフでした。
感想・質問などあればお気軽にコメントください。
それでは。
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