DIYの小技・治具新着記事

【黒皮を復活させる!】切削して素地がでた鋼材に黒皮を蘇らせる方法

DIYの小技・治具

ここのつです。

今回は鋼材(鉄)の黒皮(ミルスケール)復活についてです。

よく黒皮鉄板や黒材と呼ばれています。

鋼材には黒皮材やミガキ材などの種類があります。

これは鉄を圧延する時の加工方法の違いによるもので、表面の仕上がりに大きな違いがあります。

(このあたりの説明はもっと詳しい方々がたくさん記事を書いていますので割愛)

黒皮材

ミガキ材

私は黒皮特有の色合いやムラが好きなので、DIYにもよく採用しています。

ただ黒皮は表面の”さび”でしかないので、切断・切削するとどうしても中身の鉄素地が見えてしまいます。

このままだと素地の部分にはボロボロの赤錆が出てしまいます。

どうにか黒皮を復活したい!そんな時にはとっても簡単な(民間療法的な)復活法があります。

それでは、ご案内していきます。

バーナーでひたすら炙る

これだけです。

黒皮の生成過程は「熱を加える→冷えている最中に酸化し黒皮を生成」です。

【File.1】カスタムシェルフで用いた鋼材の部品。

これも加工時は切断面と皿取り箇所に鉄素地がでてしまっていました。

どうでしょうか。写真のように切断箇所も削れた箇所も黒皮が元どおりになっています。

ひらすら炙り、熱せばいいのです。

といっても熱間圧延は約1000℃にも達するので、生半可な熱ではありません。

トーチバーナー、ガストーチと呼ばれるシロモノを使います。

“ガスバーナー”とは違うのでしょうか。”トーチ”と付いているもののほうが火力が強い気がします(?)(おそらく誤解)

では実践。

素地(ミガキ部)を出す
黒皮材
右側をやすって素地(ミガキ部)を露出

黒皮材のあまりがあったので、やすって素地(ミガキ部)を露出させました。

黒皮材を切断・切削・研磨するとどうしても素地がでてきます。

このままではいずれ赤錆が発生してしまいます。

ミガキ部分が真っ赤になるまでカンカンに熱す
ひたすら炙る
カンカン

火の先端を素地部分に当て続けます。真っ赤になるまで。

明るい赤になったあたりで大体800℃くらいです。もう少し熱して黄味がかってくると、約900〜1000℃です。いつも明るい赤(800℃)(写真参照)くらいでやめてしまいますが十分です。

夜にやると赤くなっていくのが面白いくらいわかりますよ。

(※可燃物の近くでは絶対に行わないでください。

マンションのベランダなども防水シートや建材が燃えるので厳禁です。)

トーチバーナーはこれがおすすめ

トーチバーナーはこれがおすすめ!

私が愛用している新富士のトーチバーナーです。(上の写真もコレです)

先が長くなっていて、手元から火を遠ざけられるので安心。

ガスボンベ(寒冷地対応 RZ-860)付きなので届いたらすぐ使えます。

寒冷地対応のガスボンベが純正品というのが嬉しいですね。

同じガスボンベの徳用品です。

ただ黒皮を復活させる程度なら一回に5分も使いません。一本で数十回は持つ感触です。

あとは放置
炙り前
炙り後(右側に黒皮が復活)

熱し終わったら熱いので放置してください。冷めたころには完成です。

どうでしょうか。黒皮が復活していますね!

ただひたすら炙ればOKです!(適当にやすりがけしたので、傷が残ってしまっています笑)

加熱前
加熱後
加熱後

皿取り加工した箇所も、加熱&放置でこの通り。

統一感のあるパーツがつくれます。

是非お試しください。

ではまた!

コメント

タイトルとURLをコピーしました